学生&卒業生インタビュー 第5弾 | Musashi Web Magazine

学生&卒業生インタビュー 第5弾

DATE:2014年6月26日 CATEGORY: AUTHOR:musashi_webmag TAG:



6月も終わり、夏休みが近づいてきましたね。2か月近くある夏休み、何か新しいことにチャレンジするにはいい機会ではないしょうか。
今回の学生&卒業生インタビューは、ボランティアサークルを立ち上げた、経済学部経営学科3年生の吉田直史さんにお話を伺いました! 


吉田 直史(よしだ なおふみ)
武蔵大学 経済学部 経営学科 3年

大学2年次の夏休みに、Step to Peace主催のベトナムでの住居建築ボランティアに2週間参加。
Step to Peaceで企画・運営を行うメンバーとして活動しながら、
今年の4月にボランティアサークル「A’t(アット)」を立ち上げる。




■安心して暮らせる環境をつくる

ーA’tはどういった活動をしているのですか?


A’tは武蔵大学学友会公認・登録サークルではなく、「ハビタット・フォー・ヒューマニティー・ジャパン(以下「ハビタット」)」という国際NGOの学生支部にあたります。(現在、A’tを含め27の学生支部が存在する。
ハビタットは、約80ヶ国の住宅問題に取り組む国際NGOです。貧困や災害のため不適切な住環境に暮らす家族が安心して暮らせる家やコミュニティを築くことを目的に活動していて、A’tも本部と同様に、海外での住居建築活動と東北でのボランティアを主に活動しています。また、A’t独自の活動として、子どもを対象とした支援も今後行っていこうと考えています。

普段は、週1回ミーティングを行い、ボランティアを行う場所や内容について話し合いをしています。今は夏に行う建築活動についての話し合いを進めているところです。活動場所としてスリランカとフィリピンが挙がっているんですけど、どちらにしようかそれぞれの国についてのプレゼン
を重ねて決めている最中です。この夏の活動が終わったら、SNSでの報告に加えて、武蔵大学の教室を使って報告会ができるように準備をしたいと思っています。

ーハビタットに入ったきっかけは何ですか?

友人がFacebookにあげた写真を見たことがきっかけですね。その友人が参加したハビタットの活動の様子があがっていたんですけど、それを見て興味がわいて、去年の1月に説明会に行きました。その後「Step To Peace」という、ハビタットの支部のない大学の人達を集めて、ハビタットの活動を体験してもらおうというプロジェクトに参加しました。それが去年の5月で、そこでハビタットに参加することを決めました。



■自分にできることは、経験したことを伝えること

ーなぜA’tを立ち上げようと思ったのですか?

先に話したハビタットの活動で、去年の夏に初めてボランティアに一人で参加したのがはじまりです。そこで、勉強が十分にできなかったり、安心して家族全員で暮らせなかったり、さまざまな問題を抱える人たちがいる現状を目の当たりにしました。これは何とかしなければいけないと思い、今の自分には何ができるのかを考えました。その結果、十分な生活を送れていない人々がいるという現状を知ってもらうこと、世の中の人々に広くこの問題に関心をもってもらい意識や行動を変えることが自分にできることだとわかり、だったら自分の通う大学である武蔵大学で広めていこうと思い立ち上げました。

ー考えを行動に移すのは簡単ではないと思いますが・・・

なぜ行動に移せたのかは、ベトナムでの2週間のボランティアの経験が大きかったです。
そこで、13歳のフォンという子どもに出会いました。くだらないことで大笑いしてた13歳の頃の自分によく似ているんです(笑)。フォンとは言葉は通じないけれども仲良くなれて、毎日一緒に過ごしていました。でも、もらった手紙に、今まで雨漏りするような家しかなくて、机がビチョビチョになって勉強ができなかったといった内容を読んで、フォンと自分の住む環境の違いの大きさを感じショックを受けました。その時、こうした思いをしてる子たちのために何かしたいという気持ちが強く芽生えました。自分のできることは限られているけど、フォンと同じ境遇の子どものためにできることはやっていきたいと。そこで貴重な経験や、いい仲間とのふれあいがあったからこそ、一歩踏み出すことに躊躇がなく、行動に移せたんだと思います。

あとは、友人や周りの人たちに「ボランティアサークルを立ち上げるんだ」と宣言していたので、できなかったときの反応が怖くて、諦められなかったというありました。いい意味で自分を追い込んでたのかもしれませんね(笑)














■たくさんの壁にぶつかった

ーA’tを立ち上げるうえで苦労したことはありますか?

A’tの中の雰囲気作りですかね。始めのころは、楽しい雰囲気で活動をしていくことを心掛けていたんですけど、メンバーが増えたりしてからなかなかその心掛けができなくなりました。問題を考えれば考える程、厳しくなってしまい、ミーティングも堅いものになっていきました。「代表だからしっかりしなきゃ」と真面目ぶっていたところがあったのかもしれません。友人に相談した時も「お前は真面目すぎるんだよ」と言われたりすることが多かったです(笑)自分自身も、楽しんで活動できてないということに気がついてからは、ミーティング内容を変更していきました。ボランティアはやりがいを持って楽しくやるものなのに、いつも堅苦しかったらまいっちゃいますよね・・・。

あとは、ボランティアの魅力を伝えるのが難しいですね。ボランティアって偽善とか色々なイメージがあるので、難しいところだけど、少しでもその意識を変えていきたいと思っています。


ーA’tを立ち上げてよかったと思うことは何ですか?


A’tには武蔵大学のいろんな学部学科の人たちがいるんですが、A’tに入らなかったら絶対に出会えなかった人たちが一緒に楽しそうに話しているのを見ると、作ってよかったなと思います。これからもっとたくさん信頼関係を築いていきたいですね。




■支援している人の心の居場所でありたい

ー活動するなかで一番大切にしていることはありますか?

一番大切にしていることは「居場所をつくること」です。
メンバーにとって、A’tという場所が一番心を開けるところであって欲しいというのもあるし、なによりも、自分たちが支援している人々、例えば東北や海外に住む人々が、「A’tの人たちがいたから頑張ろう」と思えるような、心の居場所になることが一番の目標です。A’tという名前は “at home” からきているのですが、それにはこういった理由があるためです。メンバーそれぞれの目標や現地での活動の目標などいろいろあるけれど、みんなが共通して持つ目標は、この「居場所をつくること」ですね。

ー今後はどういった活動をしていきたいですか?

武蔵大学はまだボランティアに対する意識が低いと感じます。A’tを立ち上げるという話をゼミでした際は、2、3人は良い反応をしてくれたけど、他は特になにもなかったんです。それが今の現状なんだなと感じます。けれども、今はこうした反応をする人たちも、ボランティアを経験すれば何かしらのアクションを起こすと思っています。だから、少しでも武蔵大生のボランティアに対する意識を変えていきたいですね。メンバーを集める段階で、武蔵大学でボランティアをしたいという人がなかなか見つからなかったんですけど、こちらから呼びかけてみると、ボランティアやってみようかなと反応してくれる人がいました。もっと探してみればそう思ってくれる人はいるんじゃないかと思います。

何かしたいけどどうしたらいいかわからない、そういう人に向けてA’tの存在を知ってもらい、学生生活を送るうえで関わるものの選択肢の一つにしてほしいです。




■他大学との交流は刺激的

ー武蔵大学の印象として「大人しい」良く言えば「アットホーム」と言われていますが・・・

そうですね。ハビタットやStep to Peaceの活動を通じて他大学の学生と交流してわかったのですが、武蔵は悪い言い方をすると“内輪”だなと思うことがたまにあります。良い意味でのアットホームな感じを変えていきたいとかはないけれど、他大学との交流は、糧にもなるし、励みにもなるんです。他大学との交流が刺激になるのということを知って欲しいですね。

ー最後に、新しいことに挑戦したいと思っている人たちに向けてメッセージをお願いします。

やらなきゃ何も変わらないということを伝えたいです。自分から動かなきゃ状況はそのままで、代わりに誰かがやって変えてくれる訳でもありません。あとは、後悔をしないようにしてほしいですね。


ー吉田直史さんありがとうございました!

ベトナムでのボランティア経験や、今後の目標について話す吉田さんの表情はとても明るくて印象的でした。
また、「決めたことはやり遂げる」という意志の強さも感じることができました。
新しい環境に一歩踏み出すことは簡単なことではありませんが、その一歩が自分の強みへと変わっていくのではないでしょうか。


(取材及び編集 社会学部 恒屋、千葉 経済学部 古跡)

※2014/7/8 一部修正

Posted by musashi_webmag

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